2017年2月19日 平塚八幡宮
昨年末、路線バスを乗り継いで旅をする番組を見ていました。すると出演者の待ち合わせスポットとして平塚八幡宮が紹介され画面の端にアヒルが映ったのです。僕が見逃すはずもありません。
つーわけで今日はインドアなうちの奥さんと久しぶりのデート。8:30にうちを出発し東名高速で厚木まで。そこから南下し10時くらいには到着。早い。
神社の駐車場に車停めて中へ。
おるわおるわ。めちゃおるわ。
手を洗おうとすると手水舎の周りで昼寝してた。
アヒルの行進。
とりあえずお参りして餌を買う。
みんな餌やってるからアヒルも鯉も丸々としててとてもかわいい。
ご対面。
ずっと低音でグワグワ鳴いててとても癒される。
主のようなバリケンさんもいた。アヒルより一回り大きくてノッシノッシと力強く歩く。
人に慣れてて近づいても悠々としたもんです。
鴨もかわいい。
池は流れるプールのようになっていて水は澱む事なく循環して綺麗に保たれてました。良い環境ですね。気持ちいいです。
みんな鳥インフルになっちゃダメだぞ。
平塚漁港の食堂で刺身とアジフライ食べて思わず破顔。美味しすぎ。
もう風は春だね。心がウキウキする。
2017年2月12日 奥多摩 峰谷川〜雨降滝〜ハートの落としもの
うーん。雪を避けすぎて登山道ですらない。
雪道用の軽アイゼンなんか持ってないのです。
2月に山へ行こうとしたら雪は避けられない。避けられないけど山へ行きたい。ただし装備はない。装備無くして山登るほど若くはない。
この選択肢の貧しさ。貧しさは心地良さと相反する。一体何のためにわざわざ休日奥多摩まで来たんだ?アイゼン用意して爽やかに登山してやればこんな気持ちいい事はないだろうに。。。
いつも通り7:44新宿発のホリデー快速に乗り奥多摩へ。奥多摩湖あたりで適当にバスを降りた。
奥多摩湖の支流のひとつ。降谷川に沿った道を登っている。途中工事してたり民家があったり小学校があったり。この道に心が洗われるような感覚は無い。
どこまで行けば民家は途切れてくれるのか?
途切れない。
途切れないけど嬉しい看板が現れた!
雨降滝??あぶりだきと読むのかな??
ググっても出てこなかった故ノーマーク!!これは嬉しい誤算。
行きましょう行きましょう。
看板のある橋を渡って降谷川の右岸へ。民家の脇をすり抜けると登山道みたいになる。雪積もってるけどこれくらいなら大丈夫。
これは誰の足跡かな?お友達になれるかな?
歩く歩く。人の足跡はない。獣の足跡が続いている。
見過ごして通り過ぎるとこだったけどゴーーー!という音で気づいた。下を覗き込んでみると確かに滝だ!!
雨降滝だよ!!!
落差は3メートルくらいで低いんだけど水量があって滝壺も広い!!何よりこの滝は長い時間をかけて岩をエグって出来てますね。道を切り開いてやったぜと言っております。カッコいい!!
ジャーーーーン。
滝から吹いてくる風に当たっていると身体と心に入っていた無駄な力が抜ける。寒い。けど気持ちいい。
「山へ行くなんて元気だね」と言われるけどむしろ行く事で元気を貰える!疲れてる時こそ山だ。新鮮な空気で身体を満たすのだ。
熱々のコーヒーは滝の風にあたりながら飲むのが至高。マイナスイオンとか安っぽい理屈でなんか説明されたくない。この気持ち分かってほしい。
あたりをうろうろしてると、、、、
ん?何かな??
近づいて見てみると
氷漬けにされたハートだ!!
誰の落としものかな??忙しくて心を亡くしてしまったのかな??
山にはハートが眠ってるよ。
ハートを拾えば元気100倍。
20170122 奥多摩 海沢三滝(三ツ釜の滝〜ネジレの滝〜大滝)
仕事がクソ忙しい。頭はパンク。身体は痛いし心も落ち着かない。
瞬間の逃避。山へ行こう。
こないだ行ったけどやっぱり滝っていいな。また滝壺でコーヒー飲みたい。
ふむふむ。奥多摩に「海沢三滝」と呼ばれる3つの滝があるらしい。よし行こう!そして滝壺コーヒーだ!
1月22日。日曜日。6時起床。快晴。
7:44新宿発のホリデー快速に乗る。
9:20奥多摩駅着。爆睡でした。
駅前に観光案内センターがあったので迷わず飛び込む。
お喋り好きのおばちゃんが色々教えてくれた。地図を貰って出発。今回は徒歩で向かいます。
国道を30分くらい歩いてから林道へ入る。
ここで20人くらいの山ガール軍団に遭遇。
(これみんな滝に行くの?こんなに沢山来たらゆっくりできないなあ)
脇目も振らず追い抜く。林道をひたすら歩く。
地元のおじさんとすれ違いざま自然と挨拶を交わす。
「どこまで行くの?」
「海沢の滝に。こっちでいいんですよね?」
「いいよー。気をつけてー」
「ありがとーございまーす」
何気ない会話が嬉しい。
途中アメリカキャンプ村やらトンネルやらわさび農園やら越えて歩く。てくてくてくてく。
登っていくと少しずつ残雪が増えていく。ツララがあったり道が凍結してたり。
雪アヒル。
この林道けっこー長いな。飲み物買っておけば良かった。(←滝に期待して飲料水不携帯)
林道から下を覗くと沢が流れているんだけど、急勾配で降りられる感じじゃない。
うーん。とりあえず行くしかない。おしゃぶり昆布しゃぶりながら進む。
動いてるから暑くて身体は汗ばんできた。でも耳は冷たい。アウター脱いで速乾系のTシャツ+フリースになる。
しばらく歩くと沢に降りられそうな場所を発見!!水分取らずに行動しすぎるのは危険。とりあえず一発休憩しよう!!注意して降りる。
汲んだ水をよーく沸騰させて本日一回目のコーヒーターイム!砂糖入れときますね。疲れた身体に甘さが嬉しい。
はぁ〜。美味い。冬の寒さと山の澄んだ空気と熱々のコーヒー。これぞ人生の休息。この一杯の為なら何だって出来る気がする。
豊かさって何なんだろう?ものの価値って何なんだろう?このコーヒーは一杯いくらですか?東京には何でもあるように見える。でも本当は何もかもを失くしてしまってるんじゃないか?
一息ついていると上の方で人の気配。
ひゃー。あの山ガール軍団に抜かれたー。ちくしょー。
顔を洗って出発。
林道に戻って歩き始めるとすぐ海沢三滝の入り口に到着。あと100mくらいだったね。
ここからは登山道、、、ですよね?道どれ?
山ガール軍団のガイドらしき人に聞くと確かにこの奥が海沢三滝だと。
登山道???どこが道??雪道を歩く想定をしてなかった!でも行くしかねえ!
ここで再び山ガール軍団を抜き奥へ。
雪降ったら山道って全く分からないね。微かな誰かの足跡を頼りに進む。
びっくりするくらいあっけなく一つ目の滝「三ツ釜の滝」に到着。
確かに名前の通り三段の滝。なんだかスカッとして男らしい滝だな。良い!
オレもスカッとして男らしい男になりたいもんだ。
次はネジレの滝。のはずだったけど道を間違えて直接3つ目の大滝方面に向かってた。雪の山道ってこんなに何もかもが分からなくなるんだね。
(帰り道でネジレの滝を発見。でも周囲の岩が凍結してて近くまで行けず断念。また暖かくなったら来ましょう。なんか奥まってて引き篭もりみたいな滝だった。クセ強し。ちゃんと見たい。)
本当に方向は合ってるのか?分からないまま歩く。時々振り返って景色を覚えるよう努める。
不安の中ひとり歩いてると向こうからワイワイ喋りながら降りて来る5人組登場!おお!ありがてえ!!
「こんにちはー。大滝ってこっちでいいんですか?」
「そう。うちら大滝から来たから。大滝に降りる道は急だし雪で危ないから気をつけて」
「ありがとーございまーす」
お互い超笑顔ですれ違う。心も晴れやか。助かった。
しばらく歩くと大滝に降りる標識発見。良かった良かった。
大岳山(悪路)とか今は絶対無理。雪が溶けたらチャレンジしてみたい!
とりあえず大滝へと降りていこう。
確かに急な雪道。登山靴では弱い。アイゼン欲しい。ほとんど座り込むような姿勢で少しずつ降りる。
木々の間から大滝登場!かっこええ!!手を合わせる。礼をする。ありがたやーありがたやー。
水飛沫が凍結しとる!!滝壺も大きい。滞在するスペースも十分。
この親子感を見よ!
さあ、カップラー食べてコーヒー飲みましょう。
じーーーーっ。
今日は二杯目のコーヒーもすごく美味しい。
滝から吹く冷気が頬を撫でる。
ホワイトノイズだかピンクノイズだかマイナスイオンだかに包まれる。
ゆっくり深呼吸する。細胞が喜んでるのを感じる。
静謐。ひとりきり。これを贅沢と言わずして何を贅沢と言おう。
一時間ほど滞在。
礼をして「ありがとうございました」
帰り道。最初の一歩はいつも躊躇する。歩き出す。振り返る。なかなか進まない。
また来ますね。
そうだ。また来よう。
国道から見上げた空も綺麗でした。
駅前まで戻って観光案内センターのおばちゃんに帰還報告&お礼の挨拶。次回の目的地として百尋の滝を勧められる。こういうの嬉しいね。またお世話になりまーす。
15:27のホリデー快速に乗れば17時には新宿に着いてしまう。
山の中は時間の進み方がゆったりしている。
2017年 元旦 靖国神社
妻と初詣に行ったらコールダックを散歩させてる人がいた。
妻突撃。
うちのアヒルと対面させると
いっぱいつついてくれた。
ほんとそっくり。
リアルアヒル可愛い。
妻曰く、くちばしはしっとり、羽はフワフワで手がどこまでも入るよう。だったそうです。
オレも触らせて貰えばよかった。
また会いたい。
2016年12月31日 金時山
2016年大晦日。昨日は忘年会だったけど気合いの6時起き。用意して7時に家を出る。
とりあえず新宿へ。全ての道は新宿から始まる。
今年最後に富士山見たいなー。よし!金時山に行こう!金太郎伝説!!!
高速バスで行こうか電車で行こうか迷って新宿でモタモタ。バスタ新宿激混み。満車の嵐。
結局小田急線で行く事にした。
8:18新宿発の快速急行に乗り9:46小田原着。
10:05発の箱根登山バスに乗る。
ああ。ここはガチの観光地としての箱根なんですね。温泉旅館がいっぱい。人も車もいっぱい。みんな年越しをここで過ごすんだなー。
バスに揺られ40〜50分仙石バス停で下車。
入ったローソン。なるほど。ここがあの戦いの舞台であり、幾多のドラマが生まれた第3新東京市だった場所か。もはや全てが夢の跡である。
ローソンの隣が金時山への登山口。時間は11時。ちょっと遅めだけどスタート!!
既に日が高いのですぐ暑くなる?汗をかく。Tシャツになる。
着てた服を畳んでリュックに詰めると途端に重量アップ。肩にズシっ。軽めの服を選んできたんだけどな。まあしょうがない。
道はちょっと険しい。登山靴は絶対必要。水が溜まりやすいのかな?ぬかるんでる場所も多々。水を逃がす為の水路が一定間隔に設けてある。ガレ場も木の根もオールスター。でも手をかけて登るほどではない。何人かの登山者とすれ違う。
空綺麗。雲ひとつない快晴。富士山期待できる!!
途中でいい感じの岩を発見。さあ!出番だ!!
パシャ。
撮影してると外国人の登山者登場。
挨拶して「This is my friend!」って言ったら笑ってくれた。よかったねー。
ここからラストスパート。道もキツい?後ろから来る外人強い。でも抜かせねえ。大和魂だ。オレが侍だ。息が切れる。でも行く。
おおー!頂上っぽいとこに出そう。声が聞こえる。おりゃ!!
めちゃ綺麗なMt.FUJIがどーーーーーーん!!!
思わず手を合わせて拝んだ。ありがたやー。ありがたやー。
やっぱ金時山は人気のある山らしく大晦日だけど人がいっぱい。カップラーメンとコーヒーで絶景眺めつつ昼食。
考えずに来たけど、仙石原登山口から登って良かった!こっちのルートは富士山を全く目にする事無く頂上着いて初めてどーーーーん!!
歓びがすごい!!!
帰りは乙女口方面に降りていったけど、名残を惜しむかのように時々富士山が現れてくれてそれも良し◎
乙女口バス停に着いたらほどなくして御殿場経由新宿行きの高速バスが到着!ラッキー!!!
御殿場経由するとフジヤマ見えまくりだね。この辺で富士山見ながら暮らすってどんな感じなんだろ??普通なのかな??
東名高速事故渋滞でノロノロの最中これを書いてます。それも良し。
帰ったらダウンタウン見ながら年越しうどん食べよ。
皆さま良いお年を✌️️
2016年12月11日 払沢の滝〜天狗滝〜綾滝〜つづら岩
昨日買った携帯ガスコンロ。使いたくてしようがない。早起きして山へ。
とりあえず今日は奥多摩方面の電車に乗る。目的地は道中検索して決める。便利な時代です。
なになに。払沢の滝?天狗滝?滝巡り?
滝!!いいじゃん!!
冬の滝壺での熱々コーヒーブレイク!これは間違い無いわ!これがアウトドアだわ!!
武蔵五日市駅からバスに乗り換え「払沢の滝」へ。日本の百名爆のひとつらしい。電車→バス→山のパターンも慣れてきた。
バス降りたらすぐ入り口。歩いていると「地元の人の大切な水源だから汚さないで下さい」的な看板がちらほら。
ほら来た。清潔な山の水来た。余裕で飲みます。飲ませていただきます。滝壺コーヒー決定。
霜が降りてる山道をしばらく歩いて到着。掃除してるおじさんに挨拶して滝壺の方へ。
いやー。気持ちいい。こじんまりした綺麗な滝だね。岩に囲まれた滝壺もしっかりしてる。
寒さでかじかみながら水を掬って沸騰させてコーヒー淹れる。
・・・・美味い。
冬。朝。山。こんな美味いコーヒー飲んだの初めて。
よーし!今日は滝に行く度にコーヒー飲もう!
(実行したのだが、やはりこの朝一発目のコーヒーを超えるものは無かった。あたりまえだよねー)
払沢の滝を後にして一度バス停に戻り、国道沿いを歩きながら天狗滝&綾滝へ続く登山口を探す。
入り口の神社でお参りして沢に沿った登山道を行く。
誰もいない。マイナーな山だとこんなもんなのね。嬉しくなる。つーか登ってる山の名前知らないし。
沢に沿った道は岩でゴツゴツしてる。水感、森感がもののけ姫みたいだなー。
途中で暑くなってくる。汗をかいたら冷えるから結局Tシャツになる。よっぽど高い山じゃない限り行動中は冬でもTシャツがベター。それでも汗をかく💦
けっこーキツい道っすよ。うちの奥さんは無理だろうなー。何機死ぬかなー?笑
手をかけて登るような岩場を越えたら天狗滝出現!!!!この出現の仕方マジかっこいい!!
完全にパワースポット!!ドラクエだったら妖精が住んでてアイテム貰えます!!これは良い!!!
この登って滝発見して滝壺のある下に降りていく流れ最高!!!これは是非行って欲しいです!!
天狗滝。岩に沿って白糸が流れる上品な滝です。滝壺は小さいけど河原みたいになっててまるで箱庭。めちゃ気に入った!!!
しばらくいたけど誰も来ない。まじかよ。最高じゃん。住みたい。オレがここの滝の妖精になりたい。
別れを惜しみつつ綾滝目指す。ちょっとずつ道が細くなっていく。
森らしい森を歩いて行くと綾滝出現!!この滝も出現する感じはいいね!カッコいいわ!!
綾滝は名前の通り派手さの無い線の細い滝。ここは完全に森の中。相変わらず誰もいない。気配すらない。ベンチがあるからラーメン食べるならここだな。ちょうど昼くらいかー。でもさっきもコーヒー飲んだしお腹空いてない。
この先には、、、つづら岩??何それ?
とりあえずつづら岩まで行ってみるか。
行き始めたはいいけど途中から道キツー!!
角度が急になり狭くて足元も悪い!!
オレそんなに経験ないからね!今日は良い経験になりました!!
何度引き返そうと思ったか!登りながら「これオレ降りられんの??」って恐怖が。
実感した。登れたからって降りられるわけじゃないだよね。そりゃそうだわ。でも怖がりすぎてもダメだしね。
誰もいない。辛い。でも登ってると止まらないんだよね。ここで引き返すってタイミングが無いっつーか。
とりあえずつづら岩まで行こう。つーかつづら岩って何?そんな目印になるようなもんなの?なんか上の方に白いものが見えるな。何だ?あれ?
木々の間からデッカい岩が出現!!!
「でかーーーーい!!!」
叫んだ。
うひょー!と進んでいくとロッククライミングしてる人達がいた。久しぶりに人に会った。
(さっき叫んだの聞こえたよな。恥ずかしい)
向こうは夢中でこっちには気にも留めない。
デッカい岩かっけー!!!なんか脇の岩の隙間にルートっぽいものがある。直登は無理だけど回り込めば上まで行けるかな??
あれ?これボルダリングってやつじゃね?オレやった事無いよね?とりあえず軍手あるし行けるトコまで登ってみよう。
そして気付くのである。
「登れるからといって降りられるわけではない」と。
一応降りられるか吟味しながら少しずつ行ったつもりではあった。結局壁のような岩に阻まれて登頂断念。、よく分からないまま岩にしがみついてる自分。
、、、、え?これオレ降りるの??
まじ恐怖。右手左手右足左足。いやいやいやいや!!!!これあかんでしょ!!!助け求める???いやいやいや!!!
木の根っこ掴んで、、ぶら下がって、、足がとどかなくて、、さらに回り込んで、、、何とか降りた。ふう。
途中から年配の夫婦が見守ってくれててちょっと話をする。みんな違うルートから来たみたい。
それにしても怪我しなくて良かった。今度ボルダリングジム行こう。教えて貰おう。
んでいつかつづら岩のトップに登ってみたいな。
帰り道色々頭をよぎりました。
「道」って何なんだろう??
舗装されてるのが道なのか?誰かが通って踏み固められてるのが道なのか?
でもそれは違うくてもっと自由で
ここ行きたいって思った瞬間、そこが道になるんだなと思いました。もっと自由でいいんだ。
登れなかった。けど、あれは道だった。
帰り道、山の見え方が行く時と変わってました。