金峰山縦走
大弛峠
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前国師岳
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国師ヶ岳(2592m)
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北奥千丈岳(2601m)
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朝日岳(2579m)
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金峰山(2599m)
パーティ組んで山梨県と長野県にまたがる金峰山へ行ってきました。
この数ヶ月、仕事関係で話が進み登山隊結成。あくまで趣味の緩い集まりで居心地良い感じです。
リーダーのTさんに金峰山の存在を教えて貰い山頂の五丈岩の写真を見て必ず行こうと決めてました。1度雨天で延期になりリスケしての7月9日。天気予報は晴れ。
前日PM22:00東京を出発。中央道で勝沼ICまで。街をぬけグニャグニャの狭い山道を抜けAM2:00集合場所の大弛峠に到着。既に標高は2300m↑。寒い。今日って満月だっけ?月が明るくて綺麗。
3:30出発。まずは国師ヶ岳を目指します。初めてのナイトトレッキング。足元大丈夫かな?と思ったけど木道の階段になっていて快適です。ちょっと湿ってるのでスリップに注意。
だんだん空が白んできます。
まずは一発!前国師岳。
もうちょっとで日の出かな?国師ヶ岳へ向かいましょう。
この登山隊でお友達になったパオ兄弟とパシャ。
私は鷹匠。奥には富士。非常にめでたい。
もう一回前国師に戻って御来光。
"諸君よ
紺いろの地平線が膨らみ高まるときに
諸君はその中に没することを欲するか
じつに諸君はその地平線に於る
あらゆる形の山岳でなければならぬ,,
宮沢賢治さんの詩が思い出されます。生きて新鮮な太陽の光を浴びる身体。御来光ありがたやー。
北奥千丈岳でコーヒーブレイク。ひんやりとした空気と金色の朝陽が気持ちいい。ここが現在のワタクシの最高峰2601m。雰囲気が良くて長居。
Aパイセンもご満悦。
それにしてもこの辺の山は巨石が多い。頂上にゴロゴロしてる。この頂上巨石の極みが金峰山。楽しみ。
北奥千丈岳を満喫。一旦大弛峠に戻ってから金峰山を目指します。
さっきは暗くて見えなかった大弛峠の看板。甲武信ヶ岳もいつか行ってみたい。何より名前がカッコいいっす。
では金峰山へ向かいましょう。7:00スタート。
ですが、Aパイセンは全ての力を使いきり脱落。車で待機することに。
リーダー夫妻とワタクシの3人で出発。
朝日峠を越え、まずは朝日岳を目指します。
パオ兄弟は可愛いですね。
道中富士山や北アルプスを望む。
1時間くらい歩いて朝日岳到着。キメ顔。
看板が手書きで何だか寂しい。
向こうに見えるのが金峰山。ちょっと出てるポッチみたいなのが五丈岩。まだまだ遠いなあ💦
これから下って森を抜けていきます。
森。森。森。森林限界っていくつだっけ?標高2400mくらいだけど森なんだね。アップダウンを繰り返しながら歩く歩く。段々草木の高さが低くなっていき森を抜けると
ガレ場が広がり
パオは広い空を自由に飛び回りました。
わーーーーーーーーーーーーーい。
ここからは約束された道。祝福のヴィクトリーロード。道を塞ぐでっかい岩の上を、テトラポットの上を歩くようにぴょんぴょん跳びながら頂上へ。
金峰山のランドマーク、五丈岩到着です。デカい!!!
全体的にここの岩はデカい。
この親子感である。
怖かったけど1回目はTさんと行きずりの若者2人に助けられて登る事ができた。2回目は1人で登った。もし1人で来てたら途中で諦めてたなあ。仲間ってありがたい。
頂上でパシャ!背後に瑞牆山の異形が見えます。
昼食時で山頂はけっこーな人。天気も良いし和やか。誰かが登頂するたびに自然と拍手が起こる。こんな山の上なのになんだかアットホーム。大袈裟に言うと神々の遊び。山だと気安く声かけ合えるんだよね。やっぱ1人で生きていけない場所って分かるからかなあ?
1人で生きていけない場所だと協力するしかないもんね。普段は都市機能に感覚が麻痺してんのかな?と思ったり。
あれ?オレ最初は1人で山の中入って1人で歩くのが好きだったのに何を言ってるんだろう?
奥多摩 御岳山〜大岳山
急遽仕事が休みになったので奥多摩の大岳山(1266.5m)へ。初夏の時期に山へ行くのは初めてです。
いつも通り7:44新宿発のホリデー快速に乗ります。やはり2月に比べたら人が多い。出発ギリギリに着いたら座席ほぼ埋まってる。
なんとか席を見つけお尻をねじ込み出発。
爆睡。
9:02御岳駅着。すし詰めのバスに乗りケーブル下まで。下車したら登山開始。
御岳山は去年の秋に高校の同級生3人で登りました。その時のルートはケーブル下→御岳山→日の出山→つるつる温泉→武蔵五日市駅。つるつる温泉は評判通り良い温泉。また行きたい。
久しぶりだから登るの辛い。最初マジ辛い。でも時間が経つにつれて頭が軽くなりハイになってくる。固まってたアキレス腱も伸びてくる。
舗装された道をぐんぐん登り御岳山、御嶽神社まで。
10:18はい着いた。パシャ。
御嶽神社といえばこの河童。
すごく悲しそうな顔で石のベンチを支えてる。ほんと可哀想。前世でどんな悪行を働いたのだろう?
いつの日か呪いが解け自由の身になる事を願います。
では御嶽神社を後にして大岳山へと向かいましょう。参道の脇から登山道スタート。道はいくつかあるけどロックガーデンのルートにしよう。
しばらく歩くと滝の看板が現れた。滝と聞いたら行くしかない。急な鉄の階段を降り七代の滝へ。
うん。まあ滝だねって感じ。
天狗岩は屹立したファロス。神々しいですな。
新緑のロックガーデン。この森、妖精が住んでない?大小の岩の間をせせらぎが流れていて美しい。水辺で休憩してる山ガールもご満悦。映画のよう。美しい森ですね。
いつの間にかロックガーデンは終わり休憩を取るタイミングを失ってしまった!たまにある看板見ても山頂までの距離が分からない。すぐ山頂なら休憩するの勿体無い。ロックガーデンの後半で休憩取ればよかったー。
歩く。歩くよー。山頂までどれくらい?すぐ着くの?時間かかるの??
もうTシャツは汗ダク💦ちまちま水分と塩分を補給しながら歩く歩く。すれ違う人に聞いたらあと10分くらいと言う。行こう。ラストは岩場。チェーンを掴みながら登ってゴーーール。
12:43大岳山頂着。結局2時間くらいノンストップで登ってきてしまった。すんげー疲れた。今度からはちゃんと休憩取ろう。
カップラーメンとパンで昼食。沸かしたお湯でコーヒーも淹れて一息つく。
大岳山は奥多摩三山のひとつらしい。残り二つも是非行きたい。
パシャ。もはや羞恥心など無い。このアヒルが私の相棒です。
天気も良いし山頂は人が多い。道中も多かったけど。年配の人も子供もいる。焼酎飲んでるオジサンもいる。けっこーキツい山だと思ったんだけどなー。皆さん逞しいですな。
聞こえてくる話によると富士山も見えるらしいけど、遠くは霞がかかってて見えなかった。残念。
続々と人がやってくる。休んだし、もういいだろう。鍋割山、奥の院経由のルートで帰ろう。さらば大岳山。
鍋割山の山頂で頑張って自撮りしようとしてる若者がいる。写真撮りましょうか?と言われたので撮って貰う。自分も撮ってあげる。
パシャ。初対面の人に写真撮って貰うの緊張するよね。
彼とは奥の院で一緒になりまた撮って貰う。
パシャ。あれ?オレなんだかさっきより表情がリラックスしてない?
オープンマインドな若者で、話してるうちに一緒に下山する事に。どうせルートは同じだしね。
趣味のアウトドアの話から始まり、仕事の話や社会の話、政治の話、結婚の話等しながらの下山。彼は理学療法士の仕事をしているらしい。馴染み無いから新鮮です。
帰りに見た天狗の腰掛け杉。
確かに腰掛けてそう!うちのアヒルも腰掛けさせたいけど高すぎ😂無理!!
それにしても下山は体重かかるから膝痛え。彼にトレッキングポールを試させて貰う。登りも楽になりそうだな。購入考えよう。
ケーブル下から一緒にバスに乗り御嶽駅前まで。自分は夜予定あったし、彼は近くの酒造へ行くという事で握手して別れました。
名前も聞かなかったし、連絡先も交換しなかった。
(してもよかったんだけどねー)
また縁があれば会えるでしょう。
旅の道連れっていいもんだな。
20170226 百尋の滝〜川苔山
前回のトレッキングで百尋の滝へ行きたかったのだけど観光センターの人に道が凍結してて危ないと言われたので延期。軽アイゼンを購入したので行きます。
いつも通り新宿駅7:44発のホリデー快速で奥多摩駅へ。9:35発のバスに乗り川乗橋で下車。
けっこーな人数が降りました。人気のスポットなんだね。
こちとら1人。川沿いの林道をさっさと歩き始めます。ここら辺は岩山。見上げると迫力ある。
沢に沿って歩く。なんだろう?山道歩いてるとやけに子供の頃の事を思い出す。小学生くらいの時の事。空気の成分が似てるのかな? 田舎の空気はこんなだったかな?世界は何も変わらないのに時間だけが過ぎていく感覚。
それにしても道が全く凍結なんかしてない。春一番が全部吹き飛ばしてしまったか。アイゼン必要無かったかな?
百尋の滝への登山道入り口に到着。その先には川苔山って山があるんだね。行ってみるか。
案内図をパシャ。地図持ってないからこういうのは写真撮っとかなきゃね。
苔と落ち葉に覆われた登山道。フカフカの落ち葉を踏む感触が気持ちいい。すぐ側を沢が流れている。
歩いてると不思議と頭がぼんやりしてくる。天国を歩いてるみたい。
途中でポケットティッシュが落ちているのを発見。ここには似合わない。許せん。そっと拾ってゴミ袋に入れる。
天国っぽいとこを過ぎると道は細くなる。落ち葉は相変わらず。いくつか橋を越えたらけっこーあっけなく百尋の滝に到着。
でかい!ここ最近行った滝では1番!落差は40メートルくらいあるらしい。
でも全く凍結してない💦来るの遅かった。残念。
続々と人が来る。同じバスに乗ってた人達だな。でもみんなあっけなく立ち去っていく。
コーヒー淹れてのんびりさせて貰う。
パシャ。
デカいけど線が細くて美しい滝ですね。
凍結見たかったなーーーー
さて、、、ここで終わりも寂しいし川苔山行くか!!!
片付けて滝に一礼して出発。
相変わらずの落ち葉の道。尋常じゃない。この山の紅葉は綺麗なんだろうな。
歩きながら少しずつ高度を上げていくと来ましたー!!
雪道!!!!!
使わなきゃ勿体無い!軽アイゼンを装着!
うんうん。なるほど。これは良い。歩きやすい。
でも未装着の年配の人もいた。タフだなあ。オレは情報に踊らされすぎか?バンドやってた頃は良くも悪くも機材とか最低限であまり気にしなかったのに。情報や知識も大事だけどもっとシンプルに自分を信じる力を取り戻したい!!!
川苔山。そんなに道はよろしくない。はあはあ喘ぎながら頂上目指す。滝を先に去ったグループを何組か追い抜く。頂上まで休まず行こう。
積もってる雪を手で掬って口に運ぶ。じんわり溶けたのを飲み込む。瞬間に回復。水分が力になる。
頂上に近づく。人が多くなる。あと200mの看板。団体様を抜き去り頂上へ。
ゴーーール!!
雪が溶けて道はぐちゃぐちゃ。アイゼン付けてて良かった。同じの付けてる人もちらほらいる。アイゼン装着率は半々てとこかな。
ちょうどベンチ空いてたので腰を下ろす。お湯を沸かしてカップラーメン食べる。隣でベテランっぽい人が鍋をやっている。逞しいですな。
曇ってるけど頂上からの眺めも綺麗。やっぱ頂上っていいもんだ。
昼過ぎだし段々人が増えてきた。さて下りますか。
入り口で撮った案内図を確認。帰りはいくつかルートがある。
「鳩ノ巣駅へ降りていくのが一般的みたいだけど奥多摩駅へ直帰した方が良くない??」
結果「急斜面、悪路」の道を選択してしまいめちゃビビりながらのロンリネス下山。悪路って地図上の道なのか、ただの斜面なのか素人のワタシには判断できませーん!道も怖いけど間違って迷うのはもっと怖い!
次の分岐点の「大ダワ」の看板が見えた時は助かったー!と思った。
迷う事なく「鳩ノ巣駅 4.4km」のルートを選んだワタシは楽勝ムードで銀杏ボーイズなんか歌いながら、落ち葉にダイヴしながら、足取り軽く鳩ノ巣駅へと吸い込まれていったのでした。
2017年2月19日 平塚八幡宮
昨年末、路線バスを乗り継いで旅をする番組を見ていました。すると出演者の待ち合わせスポットとして平塚八幡宮が紹介され画面の端にアヒルが映ったのです。僕が見逃すはずもありません。
つーわけで今日はインドアなうちの奥さんと久しぶりのデート。8:30にうちを出発し東名高速で厚木まで。そこから南下し10時くらいには到着。早い。
神社の駐車場に車停めて中へ。
おるわおるわ。めちゃおるわ。
手を洗おうとすると手水舎の周りで昼寝してた。
アヒルの行進。
とりあえずお参りして餌を買う。
みんな餌やってるからアヒルも鯉も丸々としててとてもかわいい。
ご対面。
ずっと低音でグワグワ鳴いててとても癒される。
主のようなバリケンさんもいた。アヒルより一回り大きくてノッシノッシと力強く歩く。
人に慣れてて近づいても悠々としたもんです。
鴨もかわいい。
池は流れるプールのようになっていて水は澱む事なく循環して綺麗に保たれてました。良い環境ですね。気持ちいいです。
みんな鳥インフルになっちゃダメだぞ。
平塚漁港の食堂で刺身とアジフライ食べて思わず破顔。美味しすぎ。
もう風は春だね。心がウキウキする。
2017年2月12日 奥多摩 峰谷川〜雨降滝〜ハートの落としもの
うーん。雪を避けすぎて登山道ですらない。
雪道用の軽アイゼンなんか持ってないのです。
2月に山へ行こうとしたら雪は避けられない。避けられないけど山へ行きたい。ただし装備はない。装備無くして山登るほど若くはない。
この選択肢の貧しさ。貧しさは心地良さと相反する。一体何のためにわざわざ休日奥多摩まで来たんだ?アイゼン用意して爽やかに登山してやればこんな気持ちいい事はないだろうに。。。
いつも通り7:44新宿発のホリデー快速に乗り奥多摩へ。奥多摩湖あたりで適当にバスを降りた。
奥多摩湖の支流のひとつ。降谷川に沿った道を登っている。途中工事してたり民家があったり小学校があったり。この道に心が洗われるような感覚は無い。
どこまで行けば民家は途切れてくれるのか?
途切れない。
途切れないけど嬉しい看板が現れた!
雨降滝??あぶりだきと読むのかな??
ググっても出てこなかった故ノーマーク!!これは嬉しい誤算。
行きましょう行きましょう。
看板のある橋を渡って降谷川の右岸へ。民家の脇をすり抜けると登山道みたいになる。雪積もってるけどこれくらいなら大丈夫。
これは誰の足跡かな?お友達になれるかな?
歩く歩く。人の足跡はない。獣の足跡が続いている。
見過ごして通り過ぎるとこだったけどゴーーー!という音で気づいた。下を覗き込んでみると確かに滝だ!!
雨降滝だよ!!!
落差は3メートルくらいで低いんだけど水量があって滝壺も広い!!何よりこの滝は長い時間をかけて岩をエグって出来てますね。道を切り開いてやったぜと言っております。カッコいい!!
ジャーーーーン。
滝から吹いてくる風に当たっていると身体と心に入っていた無駄な力が抜ける。寒い。けど気持ちいい。
「山へ行くなんて元気だね」と言われるけどむしろ行く事で元気を貰える!疲れてる時こそ山だ。新鮮な空気で身体を満たすのだ。
熱々のコーヒーは滝の風にあたりながら飲むのが至高。マイナスイオンとか安っぽい理屈でなんか説明されたくない。この気持ち分かってほしい。
あたりをうろうろしてると、、、、
ん?何かな??
近づいて見てみると
氷漬けにされたハートだ!!
誰の落としものかな??忙しくて心を亡くしてしまったのかな??
山にはハートが眠ってるよ。
ハートを拾えば元気100倍。
20170122 奥多摩 海沢三滝(三ツ釜の滝〜ネジレの滝〜大滝)
仕事がクソ忙しい。頭はパンク。身体は痛いし心も落ち着かない。
瞬間の逃避。山へ行こう。
こないだ行ったけどやっぱり滝っていいな。また滝壺でコーヒー飲みたい。
ふむふむ。奥多摩に「海沢三滝」と呼ばれる3つの滝があるらしい。よし行こう!そして滝壺コーヒーだ!
1月22日。日曜日。6時起床。快晴。
7:44新宿発のホリデー快速に乗る。
9:20奥多摩駅着。爆睡でした。
駅前に観光案内センターがあったので迷わず飛び込む。
お喋り好きのおばちゃんが色々教えてくれた。地図を貰って出発。今回は徒歩で向かいます。
国道を30分くらい歩いてから林道へ入る。
ここで20人くらいの山ガール軍団に遭遇。
(これみんな滝に行くの?こんなに沢山来たらゆっくりできないなあ)
脇目も振らず追い抜く。林道をひたすら歩く。
地元のおじさんとすれ違いざま自然と挨拶を交わす。
「どこまで行くの?」
「海沢の滝に。こっちでいいんですよね?」
「いいよー。気をつけてー」
「ありがとーございまーす」
何気ない会話が嬉しい。
途中アメリカキャンプ村やらトンネルやらわさび農園やら越えて歩く。てくてくてくてく。
登っていくと少しずつ残雪が増えていく。ツララがあったり道が凍結してたり。
雪アヒル。
この林道けっこー長いな。飲み物買っておけば良かった。(←滝に期待して飲料水不携帯)
林道から下を覗くと沢が流れているんだけど、急勾配で降りられる感じじゃない。
うーん。とりあえず行くしかない。おしゃぶり昆布しゃぶりながら進む。
動いてるから暑くて身体は汗ばんできた。でも耳は冷たい。アウター脱いで速乾系のTシャツ+フリースになる。
しばらく歩くと沢に降りられそうな場所を発見!!水分取らずに行動しすぎるのは危険。とりあえず一発休憩しよう!!注意して降りる。
汲んだ水をよーく沸騰させて本日一回目のコーヒーターイム!砂糖入れときますね。疲れた身体に甘さが嬉しい。
はぁ〜。美味い。冬の寒さと山の澄んだ空気と熱々のコーヒー。これぞ人生の休息。この一杯の為なら何だって出来る気がする。
豊かさって何なんだろう?ものの価値って何なんだろう?このコーヒーは一杯いくらですか?東京には何でもあるように見える。でも本当は何もかもを失くしてしまってるんじゃないか?
一息ついていると上の方で人の気配。
ひゃー。あの山ガール軍団に抜かれたー。ちくしょー。
顔を洗って出発。
林道に戻って歩き始めるとすぐ海沢三滝の入り口に到着。あと100mくらいだったね。
ここからは登山道、、、ですよね?道どれ?
山ガール軍団のガイドらしき人に聞くと確かにこの奥が海沢三滝だと。
登山道???どこが道??雪道を歩く想定をしてなかった!でも行くしかねえ!
ここで再び山ガール軍団を抜き奥へ。
雪降ったら山道って全く分からないね。微かな誰かの足跡を頼りに進む。
びっくりするくらいあっけなく一つ目の滝「三ツ釜の滝」に到着。
確かに名前の通り三段の滝。なんだかスカッとして男らしい滝だな。良い!
オレもスカッとして男らしい男になりたいもんだ。
次はネジレの滝。のはずだったけど道を間違えて直接3つ目の大滝方面に向かってた。雪の山道ってこんなに何もかもが分からなくなるんだね。
(帰り道でネジレの滝を発見。でも周囲の岩が凍結してて近くまで行けず断念。また暖かくなったら来ましょう。なんか奥まってて引き篭もりみたいな滝だった。クセ強し。ちゃんと見たい。)
本当に方向は合ってるのか?分からないまま歩く。時々振り返って景色を覚えるよう努める。
不安の中ひとり歩いてると向こうからワイワイ喋りながら降りて来る5人組登場!おお!ありがてえ!!
「こんにちはー。大滝ってこっちでいいんですか?」
「そう。うちら大滝から来たから。大滝に降りる道は急だし雪で危ないから気をつけて」
「ありがとーございまーす」
お互い超笑顔ですれ違う。心も晴れやか。助かった。
しばらく歩くと大滝に降りる標識発見。良かった良かった。
大岳山(悪路)とか今は絶対無理。雪が溶けたらチャレンジしてみたい!
とりあえず大滝へと降りていこう。
確かに急な雪道。登山靴では弱い。アイゼン欲しい。ほとんど座り込むような姿勢で少しずつ降りる。
木々の間から大滝登場!かっこええ!!手を合わせる。礼をする。ありがたやーありがたやー。
水飛沫が凍結しとる!!滝壺も大きい。滞在するスペースも十分。
この親子感を見よ!
さあ、カップラー食べてコーヒー飲みましょう。
じーーーーっ。
今日は二杯目のコーヒーもすごく美味しい。
滝から吹く冷気が頬を撫でる。
ホワイトノイズだかピンクノイズだかマイナスイオンだかに包まれる。
ゆっくり深呼吸する。細胞が喜んでるのを感じる。
静謐。ひとりきり。これを贅沢と言わずして何を贅沢と言おう。
一時間ほど滞在。
礼をして「ありがとうございました」
帰り道。最初の一歩はいつも躊躇する。歩き出す。振り返る。なかなか進まない。
また来ますね。
そうだ。また来よう。
国道から見上げた空も綺麗でした。
駅前まで戻って観光案内センターのおばちゃんに帰還報告&お礼の挨拶。次回の目的地として百尋の滝を勧められる。こういうの嬉しいね。またお世話になりまーす。
15:27のホリデー快速に乗れば17時には新宿に着いてしまう。
山の中は時間の進み方がゆったりしている。