2017年2月12日 奥多摩 峰谷川〜雨降滝〜ハートの落としもの
うーん。雪を避けすぎて登山道ですらない。
雪道用の軽アイゼンなんか持ってないのです。
2月に山へ行こうとしたら雪は避けられない。避けられないけど山へ行きたい。ただし装備はない。装備無くして山登るほど若くはない。
この選択肢の貧しさ。貧しさは心地良さと相反する。一体何のためにわざわざ休日奥多摩まで来たんだ?アイゼン用意して爽やかに登山してやればこんな気持ちいい事はないだろうに。。。
いつも通り7:44新宿発のホリデー快速に乗り奥多摩へ。奥多摩湖あたりで適当にバスを降りた。
奥多摩湖の支流のひとつ。降谷川に沿った道を登っている。途中工事してたり民家があったり小学校があったり。この道に心が洗われるような感覚は無い。
どこまで行けば民家は途切れてくれるのか?
途切れない。
途切れないけど嬉しい看板が現れた!
雨降滝??あぶりだきと読むのかな??
ググっても出てこなかった故ノーマーク!!これは嬉しい誤算。
行きましょう行きましょう。
看板のある橋を渡って降谷川の右岸へ。民家の脇をすり抜けると登山道みたいになる。雪積もってるけどこれくらいなら大丈夫。
これは誰の足跡かな?お友達になれるかな?
歩く歩く。人の足跡はない。獣の足跡が続いている。
見過ごして通り過ぎるとこだったけどゴーーー!という音で気づいた。下を覗き込んでみると確かに滝だ!!
雨降滝だよ!!!
落差は3メートルくらいで低いんだけど水量があって滝壺も広い!!何よりこの滝は長い時間をかけて岩をエグって出来てますね。道を切り開いてやったぜと言っております。カッコいい!!
ジャーーーーン。
滝から吹いてくる風に当たっていると身体と心に入っていた無駄な力が抜ける。寒い。けど気持ちいい。
「山へ行くなんて元気だね」と言われるけどむしろ行く事で元気を貰える!疲れてる時こそ山だ。新鮮な空気で身体を満たすのだ。
熱々のコーヒーは滝の風にあたりながら飲むのが至高。マイナスイオンとか安っぽい理屈でなんか説明されたくない。この気持ち分かってほしい。
あたりをうろうろしてると、、、、
ん?何かな??
近づいて見てみると
氷漬けにされたハートだ!!
誰の落としものかな??忙しくて心を亡くしてしまったのかな??
山にはハートが眠ってるよ。
ハートを拾えば元気100倍。